太陽誘電株式会社 様
この度は、太陽誘電株式会社様のダイバーシティ推進を担われている、篠崎様、同じく阿部様、同じく秦様に、これまでの弊社が関わらせていただいた取組みについてインタビューをさせていただきました。

経営企画本部
人事部 次長
篠崎 みどり 様

経営企画本部
人事部 D&I健康企画課
阿部 夏己 様
インタビュアー
(株)CHANCE for ONE 代表取締役
清水 令奈


経営企画本部
人事部 D&I健康企画課
秦 梨紗 様
※肩書等はインタビュー当時のものを掲載しております
御社の女性活躍推進取組み開始時の状況ときっかけ
清水)
弊社に相談いただいた当時の、御社におけるダイバーシティ推進の取組み状況について聞かせていただけますか。
篠崎さま)
日頃、ニュースなどを通じて、世の中の多くの企業がダイバーシティ推進に取り組まれていることは知っている一方で、当社においてはダイバーシティを推進するという方針は定まったものの、くるみん、えるぼし、といった認証取得程度に留まっていて全社的な取組みまでには昇華できていない状況でした。
清水)
篠崎さま)
そこで当社にお問い合わせを頂いたのですね。
弊社の役員に大変な読書家がおりまして、書店で偶然に清水さんの本を手に取り、「この本に書いてある内容は、当社の今後の取組みに非常に参考になる」と社内に紹介をしたことがきっかけです。
御社のホームページから問い合わせをしまして、清水さんとの面談が叶いました。
お話し合いを進めるうちに、まずは経営陣がダイバーシティ経営に取組むことの重要性について共通の認識を持つことが大切だということとなり、役員向けのダイバーシティ研修会を企画し清水さんに登壇いただきました。
清水)
グループ討議が多い形式にて実施させていただいたため、どのような展開になるのか 事務局の皆様方も案じていらっしゃいましたが、当日は非常に熱心かつ活発な議論が行われていたことが印象的でした。
篠崎さま)
役員研修をきっかけに、組織を挙げてダイバーシティ推進に積極的に取組む方針となり、ダイバーシティの先進企業へのヒアリングなどを行ってみたものの、具体的にどのように進めれば良いか手探りの状況でした。
そこで、建設業をはじめとする重厚長大産業などダイバーシティ推進の難易度が高いと言われている業界や企業での知見が豊富な御社と、コンサルティング契約を締結することとなりました。
その後、ダイバーシティ推進の専任部門が設置され、私が実務の責任者となりました。
推進部門発足後、弊社が関わらせて頂いた取組みを振り返って
清水)
推進部門が立ち上がって以降、弊社が関わらせて頂いた取組みについて、改めて振り返るといかがでしょうか。
阿部さま)
部門の立ち上げ前から関わっていただき、専門家の視点で後押ししてもらえたことが非常にありがたかったです。
具体的な取組みとして、まずは、社内の課題の洗い出しからスタートしました。御社には、事業部門の女性を対象にしたインタビュー調査の実施もお願いしました。
次に、見えてきた課題をフレームワークを使って整理する、推進のためのロードマップを作成する、社内外に掲げるKPIの設定をする、など取組みにあたって道筋を整える準備を一緒に行って頂きました。
清水)
篠崎さま)
清 水)
阿部さま)
清水)
篠崎さま)
準備と並行して、周知啓発活動も開始しましたね。
取組み初年度につき、女性活躍を始めとするダイバーシティ推進の必要性に関しての周知啓発活動に重きをおくこととし、管理職、リーダー層、一般社員と、約3000人に対して階層別のダイバーシティ推進研修を企画し、清水さんに登壇いただきました。対象者別に実施方法や内容をアレンジしていただけたのもありがたかったです。
また、更なる周知啓発を目的とし、社内報において、女性の社外役員 、人事担当の執行役員と、 清水さんで、ダイバーシティ経営に関する対談企画にも協力いただき、その頃から、ダイバーシティ推進の熱量が高まってきたことを感じました。
そして取組み2年目以降も、様々な施策が行われました。
女性管理職候補層向け研修、女性総合職向けの研修、一般職向けのイベント、国際女性デーに合わせて企画した海外拠点の女性社員を繋いでのオンラインイベント等、それぞれの役割やステージに応じた、たくさんの研修やイベントを企画し、御社には準備段階からはじまり、当日の登壇、ファシリテーションなど、協力をいただきました。
社員向けのイベントを企画実行する以外にも、様々な実行支援にも関わらせていただきました。
各種会議にて人的資本経営を議論するための要点整理、社内外向け資料の表現のブラッシュアップ等にも協力いただきました。
途中、ダイバーシティ推進の進捗に関する定点観測を目的とした社員インタビューも実施いただいたところ、社内の人間では把握するのが難しかった社員の本音の声が聞こえてきたことは大きな収穫でした。更なる改善すべき点について、明確になったことが良かったです。

伴走者としての弊社への評価
清水)
篠崎さま)
阿部さま)
秦さま)
清水)
これまでの当社の仕事ぶりについては、どのようにご覧になっていらっしゃいましたか。
女性活躍をはじめとするダイバーシティ推進が難しい業界の現実を知ってくださっているので、理想論だけではなく当社の現実に寄り添った提案をしてくれることが助かりました。
また、HQのある群馬県高崎市だけではなく、遠隔地にある拠点まで訪れて社員からヒアリングを行っていただいたこともありました。もしかすると社内の人間よりも社員を知っていただいているかもしれません。
研修講師の方々も、みなさん人材開発のスペシャリストで頼り甲斐がありました。依頼した案件を、全て魂を込めて実行してくれているので、受講者の集中度がとても高い印象です。
運営事務のアシスタントの方に関しても、多面的に関わってくださっていて心強く思っています。初めての取組みで知識もない中、心細さがあったのですが、何かわからないことがあって相談すると、いつでも細やかなサポートやアドバイスをしていただける安心感がありました。社外の方ではあるけれども、社内の頼れる先輩のようにも感じています。
国際女性デーに合わせて企画した海外拠点の女性社員を繋いでのオンラインイベントの企画と当日のファシリテーションを清水さんにお願いしたのですが、その時のストイックさと集中度合いが凄くて、プロだと感じました(笑)。
皆様からそのようなお言葉を頂いて、嬉しく思っています。
今後のダイバーシティ推進のご展望
清水)
篠崎さま)
阿部さま)
清水)
今後の御社のダイバーシティ推進の展望についてお聞かせください。
3年間の意識醸成期が終わり、これから、進化・変革の時期です。女性活躍は女性優遇ではなくて、会社の成長のために必要な施策であり、新しい中期経営計画でもダイバーシティに全員参加で積極的に取組む方針は変わらないので、御社には引き続き伴走をお願いしたいです。
限られたメンバーで、これからも地道にやり続ける必要があるので、外部の視点で我々に足りないところを教えていただけると助かります。
いただいた言葉を胸に、今後も一層、役割を努めて参ります。本日は、貴重なお時間をいただき、お考えや思いを改めて共有いただき、ありがとうございました。

太陽誘電株式会社
設立:1950年(昭和25年)3月23日
資本金:335億75百万円(2025年3月31日現在)
従業員数:20,779名(2025年3月31日現在/連結)
事業内容:各種電子部品の開発・製造・販売 他
会社HP:
ダイバーシティ推進に関する取組み:
https://www.yuden.co.jp/jp/sustainability/society/diversity/
