「女性社員向け リーダーシップ開発トレーニング 3期」(2019年10月~2020年3月)が2020年3月19日をもって終了しました。参加者、上司および人事ご担当者様の声も掲載しておりますのでぜひご覧ください。
(背景)
女性活躍推進をご支援させていただく中で、「組織リーダー候補の母数が少ないため、一社単独研修の実施が難しい」「女性リーダーのロールモデルや社内に相談者が少ないため、女性社員のメンタルダウンや離職等に繋がりかねない」という声を多くいただきます。それらの課題にお応えするため、女性社員を対象にした、複数社合同によるリーダーシップ研修を2017年より毎年開催しております。
(概要)
研修は半年間にわたり、月に1度、6日程に分けて実施されました。
全体としては、シングルプレイヤーからリーダーへのステップアップをご支援することを狙い、相互コーチングの仕組みや、懇親会等により、参加者同士が横のネットワークを築くことが出来る工夫を行いました。
前半では、自己理解を深めることで、他者との違いを認識する。他者に与える影響力発揮のため、人間理解に関する知識のインプットを行いました。
後半では、他者に対する効果的なコミュニケーションスキルについて学び、現場での実践とその振り返りを継続して行いました。そのうち、最終回はZOOM形式により、開催することになりました。
(3期スケジュール)
2019年
Day1: 10月25日(金) 「導入・自己理解と他者理解のはじめ〜ストレングスファインダーを活用して〜」(研修終了後に懇親会)
Day2: 11月15日(木) 「多様性を活かすダイバーシティリーダーの在り方を培う人間理解〜人はなぜ多様なのか?多様性の源にあるもの〜」
Day3: 12月6日(金) 「多様性の中でもゆるぎなくしなやかな自己基盤を築く〜自分の感情反応の構造を知る〜」
2020年
Day4: 1月17日(金) 「効果的なコミュニケーション①〜コーチングの枠組みを知り、効果的な活用イメージを持つ〜」
Day5: 2月21日(金) 「効果的なコミュニケーション②〜効果的な関係性の構築〜」
Day6: 3月19日(木) 「効果的なコミュニケーション③〜成果を生み出す関与〜」「参加者の上司や人事担当者をゲストに迎え成果報告会)(ZOOM形式にて実施)
(対象)
・入社7~15年前後で、将来、管理職に登用される可能性の高い女性
・日常業務で、後輩や社内関連部署、取引先等と関わり、彼らの育成や指導等を効果的に行うことが必要となってきている女性
(参加企業※敬称略・五十音順)
株式会社安藤・間、株式会社イシダテクノ、キューブ・インテグレーション株式会社、佐藤工業株式会社、新光電子株式会社、東急建設株式会社
(講師)
株式会社CHANCE for ONE 取締役 人材開発スペシャリスト 木村純子
(講師コメント)
例年であれば、従来通り集合型で最終講のセミナーを実施し、午後には上司や人事の方々をお迎えしての成果発表会を行い、そして楽しい懇親会・・・となるはずのところ、今年はコロナウィルスの影響で、最終日は懇親会を取りやめ、セミナーも成果発表会もオンラインで実施とし、受講生も人事や上司の方々も多くはご自宅から、一部は会社の会議室からのご参加となりました。慣れない環境でも、有意義な時間となりましたのは、皆さんのご協力のおかげです。心より感謝いたします。
受講生一人一人に、自己理解・人間理解・他者理解、そしてそれらを土台とした、ダイバーシティリーダーとしての在り方と振舞いの基本がしっかりと根付いたことが良く伝わってきました。体感をともなった腹落ち感があるからこそ、実践レベルで柔軟に応用できるリソースになっているはずです。
各社の人事や上司の方々が、長時間にわたる9名分の成果発表プレゼンテーションと相互フィードバックを非常に熱心にお聞きくださり、深く受け止めてくださいました。自分の課題と真摯に向き合い、それを乗り越えて一回り大きく成長した彼女たちが、ご理解のある上司のサポートを得て、今後職場でどのように活躍していくのか、とても楽しみです。
(参加者の声)
・自分自身で感じている変化としては、自分の感情とも向き合い受け止めた上で、「今」を意識した言動と、「妥協」を意識し自問自答し選択することを心掛けるようになりました。今後、自分と相手(周囲)をよく見る眼・心・感覚を養い、安全・安心の上に、お互いを尊重してほど良い距離感でともに歩むリーダーでありたいです。
・研修を通じて、共感的傾聴と分析的傾聴について学びました。自分の現在の位置を広い視野から認識し、課題を主体的にとらえ、主体的・効果的に対処できるようになりました。
・自分の変化としては、報告・相談・提案が活発にできるようになり、自主的な行動が出るようになりました。その結果メンバー間にも信頼関係が生まれ、仕事の幅を広げるようになりました。効果的なコミュニケーションのために、事実と解釈を分けて考えること、自分自身のことを客観視すること、相手の状況を想像し効果的な対応ができること、などを実行するようになりました。
・職場での変化としては、最後まで、傾聴することを心掛けるようになりました。最後まで相手のペースで話を聞き、できる限り自分の感情は置き、相手の考え・感情・背景を考えるようになりました。メンバーへの問いかけの工夫も実行できるようになり、相手が主体的に考えられるようになりました。
・人にはそれぞれの強みがあり、苦手なこともあること、それによって、自分の当たり前が他人にも当たり前ではないことを学びました。部下を注意する場合は、その人そのものを否定するのではなく、環境や行動を注意するようになりました。
(参加者上司および人事ご担当者様の声)
・発表の中身も、フィードバックも素晴らしい内容でした。研修の目的である他者理解がまさに研修で行われていたと感じました。今回は最終回ですが、今後も、継続したフォローがあると思いますので、今回のメンバーのみならず他社の方々とも、交流をし続けることを願っております。 ・とてもいい発表を聞けました。部下である彼女は、研修を通して、いろんな不安がある中ですが、すでにリーダーとしての行動がだんだんできるようなっています。これからも様々な課題に直面していく中で、重圧、責任感、恐怖心などを感じることもあるかもしれませんが、その先には喜びが待っているので、是非とも頑張ってほしいです。
・多くの人からのフィードバックがあり、私自身も自分に照らしていろんなことを考える機会となり、大変良かったと考えています。また、部下である彼女について、皆さんからフィードバックいただいたことが非常に参考になりました。
・しっかり考えられたプレゼンと、大変丁寧なフィードバックを拝見して、この研修を通じて、本当に素晴らしい仲間と出会えていることを率直に感じました。個人としても、皆さんが抱えている問題意識や悩みなど、自分自身の思いにも重なって、非常に多い共感ができました。この研修を通じて大きな気づきを得ている様子を拝見して、正直うらやましいなあと思います。
・短期間で関係の質を高められ、常に濃い6ヶ月間を過ごされたのだなあと感じられました。部下の彼女は、最近自分の気持ちと向き合いながら、いまどういう状態なのか客観視ししつつ、さらに、周囲の部下、上司、取引先とも、話をしっかり聞きながら仕事をしている姿が見受けられますので、非常に頼りになると感じています。
・貴重なプレゼン及び素晴らしいフィードバックをありがとうございました。この研修は、みんながお互い承認しあい、すごい安全、安心な場なのですね。彼女自身の変化としては、自分が変わることで相手も変わっていくということを、今実感している最中ではないかなあと思います。
・社会は男性優位の傾向があり、男性のリーダーのようにはなれないと、自身を抑えて、無意識レベルで自分を認めてあげられないこともあると思います。今回の研修は女性に特化した研修ですが、女性の良さや、リーダーシップについて皆さんの理解が深まったようにと思います。自分に向き合うことは楽ではありませんが、是非、自信をつけてもらえたらと思います。
※Day6: 3月19日(木) ZOOM形式にて実施した「効果的なコミュニケーション③成果を生み出す関与」「参加者の上司や人事担当者をゲストに迎え成果報告会」終了後の記念撮影
「2020年10月開講リーダーシップ開発トレーニング4期」申込受付を開始いたしました。
お問い合わせはseminar@chanceforone.jpからお願いします。
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