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​アライドテレシス株式会社 様

この度は、アライドテレシス株式会社様のダイバーシティ推進を担われている、執行役員の桑田様、同じく福田様、同じく小木曽様に、これまでの弊社が関わらせていただいた取組みについてインタビューをさせていただきました。

執行役員
人事部 部長
ダイバーシティ推進室 室長

桑田 愛 様

執行役員
ダイバーシティ推進室
マーケティング本部 本部長
マーケット戦略部 部長

福田香奈絵 様

  インタビュアー

(株)CHANCE for ONE 代表取締役 

​   清水 令奈 

執行役員
営業統括本部 インサイドセールス本部 本部長
兼 ダイバーシティ推進室

小木曽かおり 様

御社の女性活躍の状況と取組み開始のきっかけ

​清水)

​桑田さま)

​福田さま)

​小木曽さま)

​清水)

御社では、まずは女性活躍に軸足をおいたダイバーシティ推進に取組まれていますが、弊社にご相談いただいた頃の御社の女性活躍の状況と取組み開始のきっかけについてお聞かせいただけますか。

 

当社の新会長に女性が就任したタイミングで、経営メンバーに男性しかいないことや、男女間の処遇について改めて意識が向けられるようになりました。会社として女性活躍に取組むことになり、その当時に部長職にあった我々女性3名に推進役として白羽の矢が立ったというのが取組み開始の経緯です。

 

特に私自身も以前所属していたシステムエンジニア職で女性社員のキャリアがなかなか継続できないという課題認識はあったものの、解決に向けて組織として積極的に動くことまでは踏み込めていない状況でした。

 

育児休暇などの各種制度は充実していたものの「ライフイベントを迎えても意欲的に働き続けたいと思っている女性」へのサポートやフォロー体制がない状況に課題感を感じていました。

 

そこで、外部の専門家の支援を依頼されることになったのですね。

 

女性活躍を組織として進めていくために何から始めていけばよいのか知識がなく、自分たちなりに書籍を読むなどの努力はしてみたものの限界を感じていました。外部のコンサルティング会社にお願いする方針となり、複数のコンサルティング会社との面談を重ねて情報収集を行いました。

​福田さま)

​弊社を選んでくださったきっかけ

​清水)

​福田さま)

​桑田さま)

​小木曽さま)

​福田さま)

​桑田さま)

​清水)

​小木曽さま)

​福田さま)

​桑田さま)

​小木曽さま)

色々な会社と面談をされた中で、弊社を選んでくださったきっかけは何でしたか?

 

コンサルティング会社の最終決定にあたっては、3人で外部の次世代女性リーダー講座を受講する中で学んだ「意思決定マトリクス」の手法を活用して、当社として優先すべき点を整理した上で検討を行いました。

 

最も大事にしたポイントは、私たちの話をきちんと聞いてくれる会社にお願いしたいということでした。複数のコンサルティング会社と面談する中で、御社が一番、私たちの話を聞いてくれる印象を受けました。私たちと一つのチームとなって頂けるかどうか、という点がとても重要でした。

 

当社の経営陣は50-60代の男性が多く各々が様々な考えや想いを持っているのですが、彼らにも寄り添った話をしてくれそうな印象を受けました。

 

社会人経験も豊富な年長の男性達に説得力ある話をしていただけるという点で、御社が適任だと感じました。

 

経営層向けダイバーシティ経営セミナーを実施し、その講師を清水さんにお願いしたのですが、先述の通り、個性派揃いの経営陣からどのような意見が出ても否定せずに、まずは受け止めるという包容力を感じました。御社を選んで本当によかったと思いました。

 

 

初めて弊社にお声がけいただいた時に伝えしたことですが、弊社では「ダイバーシティ推進活動を、外部の力を借りなくても自分たちでできるようになっていただく」ことをゴールに掲げて実行支援をしています。つまり、自社で実行できるようになるための助言やアドバイス、成功事例などをお伝えすることは精一杯しますが、すべての業務を弊社が引受けるようなことはしません。全て外部に任せてしまうと、いつまで経っても組織として自立できないと考えているからです。

一方で、最初に伺った時点では、御社としては可能な限り外部にアウトソーシングしたい意向があったと思いますが、そうではない弊社に決めていただきました。実際に一緒に仕事をしてみて、改めて振り返るといかがですか?

 

ある著名なマーケターの方が「自分の仕事は、相手が自走できるように支援すること。自走できるようになったら、次の相手を支援するのが仕事」ということを話されていて、御社からも同じようなスタンスを感じました。今となっては、もしも外部に丸投げでアウトソーシングしていたら、思い入れも浅くて成果も違っていたかもしれません。

 

毎回のミーティングでは、自分たちとしての考えを持った上で臨むスタンスでやっていましたが、対話を通じて新たな考えや進め方に気づかされることも多くありました。他社事例などを教えてもらえたことが、とても参考になりました。

まずは自分たちでやってみて、困った時に相談する相手がいるような環境でプロジェクトを進められたことが、結果が出ている一番の理由のように感じています。

 

毎回のミーティングで、確実に視野を広げてくれたように感じています。今となっては、外部の専門家を依頼する際には、手を動かす人ではなくて、考え方を教えてくれる人を選ぶことが大切だということが良く理解できます。例えて言うならば御社は「果実そのものを与えるのではなく、苗木を植え、その育て方を教えてくださる人」のように思います。

 

御社が、相手の気持ちを汲み取って理解し、その上で相手に気づきを与え、そして考えがスムーズにまとまるように支援してくださる姿は、自分自身が社内でマネージメント業務を行う上で対話するときのモデルとしても、非常に参考にしています。

 

そのような感想をお聞かせいただいて、本当に嬉しく思います。

​清水)

ダイバーシティ推進室が行ってきた取組みや皆様の思い

​清水)

​桑田さま)

さて、この1年、ダイバーシティ推進室が行ってきた取組みや、みなさんがどのような思いでいたのか改めて聞かせてください。

まずは、全社員向けのサーベイ調査、女性社員インタビュー、など現状把握を行うことからスタートしました。並行して、女性活躍・ダイバーシティ推進に取り組むための周知啓発活動として、管理職向けダイバーシティ経営セミナー、全社員向けセミナーなど、さまざまな研修を行いました。

活動スケジュール_JPEG.jpg

​小木曽さま)

​福田さま)

​桑田さま)

個人としては、社員一人一人が、思った以上に多様な状況であるということを理解しようとする視点が持てるようになりました。仕事を頑張りたいけれども声を上げられない女性もいるし、一方で、家庭の時間を確保したいけれども仕事を優先せざるをえない男性もいます。課題解決に向けては色々と検討しなくてはならないことが多いですが、女性活躍やダイバーシティ推進を進めることによって、どんどん良い会社になることを楽しみにしています。

私自身この1年間、推進室として立てた目標をやりきるべく、がむしゃらにやってきました。途中、推進室メンバーが増えたことによって多様な視点が生まれる良い面がある一方で、進め方の難しさもありました。コミュニケーションを沢山とることによって、それぞれの特性やスタイルも徐々に理解し合えるようになり、ダイバーシティ推進室内においても自分自身の成長を少しずつ感じております。

当初、会社がダイバーシティ推進に取り組むことについて、私は正直ネガティブに受け止めていました。
理由は二つあります。ひとつは課題があまりに多く、困難な取り組みになると分かっていたこと。もうひとつは、人事部長としての役割を果たせているかどうかすら自信が持てない中で、新たなミッションを担うことに大きな不安を感じていたからです。


そうした中で、全女性社員を集めた交流イベントを開く機会があり、ダイバーシティ推進室長としてスピーチを行いました。会場に集まった女性社員たちの姿を目にしたとき、私は大切なことに気づきました。
それは、この活動を通じて、私自身が一歩を踏み出す後押しをしてもらい、その経験によって自信を持てるようになったということです。つまり、この取り組みそのものが、私たちが目指す「女性活躍推進」の姿を体現していたのだと実感しました。
 

今後の活動計画やご展望

​清水)

​小木曽さま)

​福田さま)

​桑田さま)

今後の活動計画や展望について教えていただけますか?

 

これから当社がもっと良い会社になっていくためにも、ダイバーシティはとても大切なテーマです。会社の取組みに希望を持ってくれている社員も増えているので、しっかりと応えていきたいと思っています。

 

会社を良くしていくためにやりたいことは沢山あるのですが、推進室メンバー全員が本業との兼務でやっている中、時間をどうやって捻出するのか難しいと感じています。いずれは数値目標も立てる必要があると思いますし、取組みの成果の見せ方についても、考えていく時期かもしれません。ダイバーシティをキーワードにして、当社の良さを社外にも伝える活動にも取り組んでいきたいと考えています。

推進室発足の初年度は、何をやっても褒められ、期待を抱いて頂けるような時期だったと思います。今後、一層の真価が問われることになると思いますが、課題として見えていることにしっかり向き合うということを、繰り返し何度もやり続けるという地道なことでしか解決しないと思います。

我々3人は、同じ会社、肩書き、女性、と一見すると似通ったプロフィールのようでもありますが、その中でも多様性がありますし、そして自走できるメンバーも集まっているので、チームとしての強みを活かして取り組んでいきたいと考えています。

​弊社へのメッセージ

​清水)

​小木曽さま)

​福田さま)

​桑田さま)

​清水)

最後に、弊社へのメッセージをお願いできますでしょうか?

 

ゼロから一緒に取組んで頂きました。これからも、ダイバーシティ推進をきっかけに会社全体が成長していけるように見守っていただきたいと思っています。

 

御社は、私たち以上に当社の課題を客観的に理解いただいていると感じています。 課題解決に向けては、長い年月が必要なものもありますが、引き続き、意見やアドバイスをいただいて、当社のために伴走していただきたいです。

加えて言うならば、全員が兼務でやっていることもあって、時には活動が停滞してしまうときもありますので、背中を押していただけると嬉しいです。

 

御社は社外の方ですが、社外の方だとは思っていません。当社が抱える課題に、一緒に取り組んでくださる同志だと思っています。これからも、当社にはない観点を提供し続けてくださるダイバーシティメンバーとして関わっていただきたいです。

 

そのような言葉をかけて頂いて、嬉しく思います。今後も一層、役割を努めたいと思います。本日は、貴重なお時間をいただき、考えや思いを改めて共有いただき、ありがとうございました。

アライドテレシス株式会社

設立:2004年

資本金:19億87百万円

従業員数:915名(2024年12月末時点)

事業内容:ITソリューション、ネットワーク機器の企画・販売、

     施工、保守、運用サービス事業​​

​ダイバーシティ推進に関する取組み:

https://www.at-global.com/diversity/

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